Eテレ「愛のモヤモヤ相談室」は、毎月最終金曜の22時~月イチ放送されている番組です。
相談者は、そのお悩み、抱えているモヤモヤを美輪明宏さんにぶつけます。
そしてそれをスッキリと晴らすためのヒントをもらいます。今回も悩めるふたりがスタジオに相談に来ました。
前半は、カナさん(仮名)▽仕事がしんどく退職したものの、自分が何をしたいのかわからず、付き合って数年の恋人のことも好きかどうかわからない人生モヤモヤだらけの女性。
後半は、ブルーさん▽不倫関係にあった相手が突然病死し、その死を受け止めきれず、秘密を抱えてどうやってこの先生きていけばいいのか、思い悩む女性。今の夫との関係は冷めている。という相談です。
愛のモヤモヤ相談室 5月 カウンセリングを超える 美輪節
お悩み相談、カウンセリングって、けっこう時間がかかるイメージがありますよね。相談者は自分で気づくように問いかけられ、カウンセラーは相談者の気づきをひたすら待っている、という感じです。
でも、愛のモヤモヤ相談室の美輪さんは違います。美輪さんは、その人が自分で気づくように問いかけるのですが、〝ここ!〟という場面では〝バッサリと斬る〟のです。
今回5月の相談室では、後半のブルーさんとのすごい一幕がありました。
美輪さんは、大切な人を亡くして打ちひしがれる相談者ブルーさんに、こう言ったんです。
「ほんとうに…、勝手放題で生きて来たんですよ。この方。」「そうでしょう?」「自分は、悲劇の主人公だと思って…。」「悲劇の主人公なのよって図々しいって言うのよ。」「何を世迷い言(よまいごと)言ってるんだって言いたくなっちゃう。」「正当化しよう、正当化しようとしちゃうの。ね?」「メロドラマのね、女主人公だったのよ。(満面の笑)」
ここで相方の高瀬アナがたまらず、「そんな…」と言います。
…が!相談者のブルーさんは、「ほんとに…美輪さんのおっしゃる通り…」と、答えます。
スッキリとした声です。
続けて、「私がこんなに苦しんでいるのに、なんにも助けてくれない人(夫)だっていう…、本当は本人(夫)にぶつけるべきだったところをすべて別のかた(不倫関係にあった相手)にぶつけてしまい、ちょっと悲劇のヒロインになってしまったので…。そうですね。これからは、子どものために頑張っていきたいなって本当に思いました。」という気づきに至ります。
モヤモヤが、スッキリと晴れた一幕でした!
愛のモヤモヤ相談室 5月 カルトも超える 美輪節!?
お悩みやモヤモヤすることって、第三者に利用されやすいなんてことがありますよね。
特に弱った心身に、スゥ~っと入り込んでくるようなカルトには、くれぐれも注意しないといけません。
私は失礼ながら、カルトと美輪さんの違いってなんなんだろうか…??とふと考えました。
それは、カルトは〝支配で呪縛〟、逆に美輪さんは〝愛で解放〟ということなんじゃないだろうか??ということ。ほんとに正反対ですよね。
カルトは、悩んでいる人の自信のなさや罪悪感、罪責感などを巧妙に操るのではないでしょうか。
そして、あなたはダメな人間だ、あなたは穢れている、あなたには悪いモノが憑いている、などと怖い態度と言葉で言い、それを取り除くためには○○が必要だなどと言って、誘導してくるのではないでしょうか。
自分の存在を否定され、救われない感覚。常に不安感があるなど、まさに〝支配で呪縛〟していくように思います。
そこに愛はありませんよね。(口では愛だと言っていても、態度に愛がない状態ではないでしょうか。)
それに対して美輪さんは、やっぱり正反対なんです。
〝あなた、大丈夫よ。好きに生きたらいいじゃない。〟ということが態度で伝わってくるような感じなんです。
こんな生き方もあるわよ。あんな生き方もあるじゃない。と、次々と打ち上げ花火のように提案してくれる美輪さん。
口では、「メロドラマの女主人公」などと、相談者を罵倒しているように聞こえても、態度には愛が溢れているように感じます。)
存在を肯定され、救われた感覚。常に安心感があるような…。
だから美輪さんに相談すると、短時間でモヤモヤがスッキリと晴れるのかもしれませんね。
88歳の美輪さんが語る、人生訓。
伝わってくるオーラには、ズッシリと重みがあります。
まとめ
愛のモヤモヤ相談室 5月 カウンセリングを超える 美輪節
カウンセリングは〝問いかけて、じっくり待つ〟美輪節は〝問いかけて、バッサリ斬る〟
愛のモヤモヤ相談室 5月 カルトも超える 美輪節!?
唐突に、勝手に比較しました。カルトは〝支配で呪縛〟、美輪さんは〝愛で解放〟ほんとに正反対だった!(※番組中に、カルトの話は一切出て来ません。私の勝手な比較です。)
愛のモヤモヤ相談室4月 前編 今回も一刀両断!チグサさんのモヤモヤ
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