ＮＨＫＥテレ 「美輪明宏 愛のモヤモヤ相談室」は、人生経験豊かな美輪さんに様々なお悩みをぶつけ、そのモヤモヤを、スッキリと晴らすヒントをもらう番組です。2024年6月前半の相談者は、さくらさん（40代 女性）です。
愛のモヤモヤ相談室6月 前編【手にするはずだった幸福】さくらさん
会社の上司とＷ不倫の関係になっていたという、さくらさん（４０代女性）は、離婚もして、彼との再婚を夢見ていました。
ところがある日突然、弁護士を通して交際解消を告げられます。その前日まで、普通に毎日メッセージのやり取りや、自分の娘も含めたビデオ通話をしていたというさくらさんは、打ちのめされてしまいます。前に進みたいとは思いますが、彼と暮らした日々が忘れられず吹っ切れません。
愛のモヤモヤ相談室6月 前編 感想
およそ9年間、彼を一途に信じて来たさくらさん。実家の両親に挨拶したり、ブライダルリングを買いに行こうと言われたり、今後の生活を具体的に話し合い、結婚は秒読みのように思われていました。
ところが、急転直下の弁護士を立てて交際終了を告げられるという驚愕の事態に…。前日まで普通に毎日メッセージのやりとりをしていたり、さくらさんの娘さんを含めてのビデオ通話などもしていたそうですから、さくらさんは正直、最初は何が起こったのか分からないくらい大きなショックを受けたと思います。
「自分の中で受け容れられない。」「彼に対する怒りがわいてくる」という言葉からも、さくらさんの困惑や腹立ち、くやしさが伝わってきます。
さくらさんは、彼と結婚してずっと一緒にいたかったのですね。
そんなさくらさんに、美輪さんは「ある意味ではかわいそうだと思いませんか？」と問いかけます。さくらさんは「彼が？」とビックリしていました。
美輪さんは、彼が最後の手段として法的な手段を選んだのは、こういう理由なのでは？と推察します。
それを聞いて、さくらさんの「ただ単に、飽きて捨てられたんじゃないか」という懐疑的な気持ちは消えていきました。「美輪さんに、そう言ってもらえて、本当に救われました。」と、さくらさんは答えていました。
ほんとに美輪さんはスッと、相手はどんな気持ちだったのかを考えさせるよう促すひと言が、絶妙なんです。「ある意味では、かわいそうだと思いませんか？」の切り返しはすごくカッコよかった！！
さくらさんも彼が好きで、彼もさくらさんが好きで、でも成就しない愛もある…。切ないですね。
彼が「スーパーに買い物に行くだけで楽しいね。」といつも言ってくれていた、と言うさくらさんの声は震えていました。
かけがえのない大切な時間。かけがえのない大切な存在。さくらさんの今までで一番好き❗❗ 大好き❗❗という思いが、ヒシヒシと伝わってきました。
愛のモヤモヤ相談室6月 前編 内容
（さくらさん）美輪さん、よろしくお願いいたします。
（美輪さん）よろしくどうぞ。
（さくらさん）私は今、シングルマザーなんですけれども、
（美輪さん）はい。
（さくらさん）最近まで、あの九年ほどあの付き合っていた方がいまして、もううちの両親に挨拶をするとか、ブライダルリングを買いに行こうとか、私の娘も一緒に、今後の生活についてっていうのを、具体的に話し合うようになりまして、なので、向こうはそのために今の家庭ですね、離婚するっていう話を進めていたさなかで、本当に1回も別れ話とかはなく、そういう中で突然、弁護士を立てまして、で、交際関係を終了したいということで。
～およそ九年間、男性を一途に信じて来たさくらさん。しかし、その男性にも妻子がいて、いわゆるダブル不倫の状態でした。お互い離婚し、結婚することを約束していましたが、一方的に交際関係の解消を告げられ、モヤモヤしています。～
（さくらさん）その本当に、その弁護士から連絡が来る前日まで、普通に毎日メッセージのやりとりをして、娘も含めてビデオ通話をしたりとか、本当にいつもどうりのところから突然…
（美輪さん）そうなったわけね？
（さくらさん）来たので…こう…なんでしょう？自分の中で、受け入れられ切れていなくて…。
（美輪さん）モヤモヤしてる。
（さくらさん）そう、モヤモヤもするし、相手に対する怒りが湧いてきたりとか…。
（美輪さん）人のものじゃない時に怒りはわかるけれど、元々は人のものだったわけでしょ？向こうの奥さんには子供は？
（さくらさん）子供はおります。
（美輪さん）そうしたらこういうことになるのは分かりきった話ですよね。向こうの奥さんにバレてね、それで修羅場になると。
（さくらさん）私は、もしそういうことになったとしても、あの…私が、慰謝料をお支払いして、彼が私と一緒にいてくれるのであれば、耐えられるっていうふうに思っていました。
（高瀬アナ）あの…どうしてその、彼とそういう関係になったのかっていうところ、ちょっと改めて教えてもらってもいいですか？
（さくらさん）ええと…元々はまあ、職場の相手が上司だったんですけれども、
（美輪さん）まあよくあるパターンですね。
（さくらさん）そうです。で、私はちょっと元夫のDVがあってまあ、あんまりうまく家庭がいっていない状況で、で彼のほうは彼の方で、ちょっとあまりの奥さんとうまくいっていないっていう話を、お互い好意を抱く前から聞いていまして。で、なんでしょうね。なんか仕事がやっぱりどんどん忙しくなっていく中で、まあ一緒に一緒に居る時間が増えていって、相談する時間が増えてっていう…
～夫のDVに耐えかねたさくらさんは、不倫相手の 後押しもあって離婚を決意。彼と過ごす時間はかけがえのないものでした。～
（さくらさん）まあ、私の住まいの方に、毎日あの彼の方が来ていて、毎日まあ一緒にご飯を食べて、夜そうですね、夜遅く11時ぐらいまで一緒に過ごして、向こうは家に帰る。でそんなさなかで、その向こうの方から始めに、もう結婚をそのしたいっていう話がありまして…本当になんでしょうね。何をやっても本当に一緒にいるだけで楽しいっていう、本当にまあ、向こうも相手もいつも言ってくれていたのが「スーパーに買い物に行くだけで楽しいね」っていうそういう…
（美輪さん）いいじゃありませんか。そんなに楽しい素敵な思い出ばっかり。普通だったら泥沼のね。大変な嫌な思い出が、ずぅーっと9年間続いているはずなのに。詩のようなね、小説のような、そういうふうな9年間をね、味わって生きて来られたということはね、そういうもののない人生の人っていっぱいいるじゃありませんか。
（さくらさん）私は、綺麗な思い出でいたかったです。ちゃんとこう弁護士を立てるとか、そういうことではなく、話し合いができてたら違ったのかなっていうふうには…
（美輪さん）ある意味ではかわいそうだと思いませんか？
（さくらさん）彼が？ですかねぇ？
（美輪さん）精神的にはね、離れられなかったんだと思うの。別れようと思って、今日こそはと思ってもね、あなたの顔を見るとね、あぁやっぱり駄目だっていうね。だから最後の手段として法的な手段を選んだんだと思いますよ？
（さくらさん）そうですね…。
（美輪さん）その裏にはね、奥さんの元へね、まあ正常な生活に戻そうと。それが踏ん切りのつけ方じゃないかというふうに悩んだと思いますよ。
（さくらさん）あの私は…、私が欲しかった言葉を、美輪さんから頂けたって思ってます。あの…あ、本当に、彼は…その、弁護士を使ってでしか私を切るっていうことが多分できないぐらい、向こうも私のことを想っていたって、私は思いたくて…、
（美輪さん）いやぁその通りですよ。
（さくらさん）でもそうじゃなくて、ただ単に、飽きて捨てられたんじゃないかとか、そういう気持ちもすごく出てきて…
（美輪さん）それはないと思いますよ。
（さくらさん）だからそう言ってもらえたのが、本当に救われました。本当にたぶん今までで、一番好きになった人だったっていうのは本当に確かなことなので。
（美輪さん）世の中にはそういうね、本物の愛にね、巡り合わないで亡くなる人もたくさんいるんですよね。
（さくらさん）はい。
（美輪さん）だから惨めにするか、美しいロマンティックなものにするか、それあなたの気持ち次第ね。
（さくらさん）はい。
（美輪さん）私の…歌の中に、「めぐり逢い」って歌があって。で、それ、不倫の歌ですけどね、
♪蒼い夜霧につい誘われて来てみた悲しい思い出のこの町で♪あなたに逢えるとは夢にも思わず～♪やつれた私を見せたくはなかったのに～♬
で、またさりげない感じでね、「元気ですか」って、「えぇ、元気ですよ」って。で、別れた後でまだ街の灯がね、うるんでいくっていう歌なの。まさにそれだと思いますよ。
（さくらさん）はい。
（美輪さん）その思い出を壊さないで、素敵な物語で、思い出として 大事になされば
（さくらさん）はい、ありがとうございます。
（美輪さん）よかった。
～ 惨めにするか、ロマンチックなものにするか あなた次第ね ～
まとめ
愛のモヤモヤ相談室6月 前編【手にするはずだった幸福】会社の上司とＷ不倫の関係になっていたさくらさん（４０代女性）は、離婚もし、彼との再婚を夢見ていたのに、ある日突然弁護士を通して交際解消を告げられ困惑してしまいます。
愛のモヤモヤ相談室6月 前編 感想 いつもながら、美輪さんの切り返しがすごくカッコよかった❗❗✨✨さくらさんも彼が好きで、彼もさくらさんが好きで、でも成就しない愛もある…。切ない。
愛のモヤモヤ相談室6月 前編 内容
愛のモヤモヤ相談室6月 後編【つい自分を後回しにしてしまう】あかねさん
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