NHKEテレ 「美輪明宏 愛のモヤモヤ相談室」は、人生経験豊かな美輪さんに様々なお悩みをぶつけ、そのモヤモヤをスッキリと晴らすヒントをもらう番組です。2024年12月後半の相談者は、ヤヨイさんです。
愛のモヤモヤ相談室12月 後編【暴力的な家庭、許せない父母】
ヤヨイさん(20代女性)は、昔から両親が激しいケンカをし、自分や兄弟に暴力をふるうのが嫌で家出をして4年が経つといいます。
多感な時期に(性行為ではないが)父により性的に嫌な経験をしたことも、トラウマになっています。
一方で、家族でいろんな所に連れて行ってもらったり、子供の頃は普通に両親が大好きだったそう。いい時と悪い時の落差が激しかったといいます。
家を出て自立したものの、父母を大切に思う気持ちと、許せない気持ちが両方あり、このまま一生会わなくて後悔しないのか迷っています。
愛のモヤモヤ相談室12月 後編【暴力的な家庭、許せない父母】感想
うーーーん、難しいですね…。いい時と悪い時の落差が激しいって、子どもにとっては一番しんどいんじゃないでしょうか…
子ども時代は、守られている、愛されているっていう安心感が必要ですもん。
いい時と悪い時の落差が激しかったら、どうしていいかわからなくなってしまいますよね。
それでもヤヨイさんは〝自分なりにご両親を大切にしたい〟とも思ってらっしゃるのですね。ヤヨイさんの迷うお気持ちよくわかります。
誰だって本当は父や母と仲良く いい関係でいたいですもんね。
今回も美輪さんは、めっちゃ優しかったですね。
家を出て4年、離れてみて「父親と母親に会わなくていいんでしょうか」と迷うヤヨイさんに、
(美輪さん)「お母さん、お父さん、まだお若いんでしょ?いつでも会う気になれば会えるんだから、まだ先の話で、それは後回し」と、スパっと言い切ってくれました。
美輪さんのこういうところ、ほんとモヤモヤスッキリですよね!
後半、美輪さんがヤヨイさんにかけた言葉のひとつひとつに〝自由でありなさい〟〝自分の人生を生きなさい〟〝まず楽しむこと〟〝幸せになりなさい〟というメッセージを感じて ジーンときました❗✨✨
愛のモヤモヤ相談室12月 後編 内容 全文
(ヤヨイさん)私の父は、お酒に溺れて母と喧嘩すると母にこう酷い暴力を振るったりして、で、母は母でこうヒステリックな人で、こう父親のことをこう喧嘩の際中も、煽ったりして、そして私や兄弟に暴力を振るうような人でした。もうずっとそういう風にこう暴力的な喧嘩に巻き込まれるのが嫌で、こう社会人になってからこう、もう絶縁するっていう手紙を出して、もう4年が経つんですけれども、もうこう離れてみて、このままずっと一生会わないままでいていいのかなっていう気持ちが生まれてきて、でもこう会わない方が自分のためにはいいのかなっていうところで、すごく迷いがあるので、ちょっとどうしたらいいのかなと思って、お話を伺いに来ました。
(美輪さん)なるほど…。夫婦喧嘩はしょっちゅうでした?
(ヤヨイさん)そうですね。もう家の中も本当に穴だらけ、ボロボロだし、ガラスも何枚も割られたりとかして、
(美輪さん)お父さんが?
(ヤヨイさん)はい。
(美輪さん)お母さんじゃないでしょ?
(ヤヨイさん)お母さんも物を投げたりとかして、私たち子供にも物をぶつけてきたりとかするような人でした。
(美輪さん)なるほど。
(ヤヨイさん)すごくこう許せないことがあって、その私が中学一年生の時に、そのお酒に酔った父親がその頃、その酔うと、裸になったりとかすることがよくあって、それであの私だけ父親に壁際にちょっと追い詰められて、その嫌なところ見せられたっていうか、その性的な嫌がらせっていうか、虐待みたいなことを受けたことがあって、
(美輪さん)性行為ではないわけね?
(ヤヨイさん)はい。見せつけられるっていうところで本当に至近距離で。
(美輪さん)露出狂っていうんだけど
(ヤヨイさん)そうですね。
(美輪さん)露出狂になるのね?
(ヤヨイさん)はい。それからその男性がすごく苦手になったりとかもしましたし、で母親に対してその許せないことが、その場にいたのに、父親のことを止めてくれなくて、私がその傷ついたとか嫌な気持ちがあったっていうのを、その父親のことを諫めてほしいなっていうふうに伝えたんですけど、もう母親が父親のことをかばって、「酔ってたからだ」っていうので、もう私の気持ちよりも、なんか自分のその気持ちの方が大事な人なんだなっていうところで、私の味方じゃないんだなっていう…
(美輪さん)じゃあ地獄じゃないの。
(ヤヨイさん)そうですね。
(美輪さん)ねぇ、子供にとっては大変な逃げ場がないところでね、そういう地獄にいるんじゃ、そりゃあ あなたみたいにね、家を出たくなるのは無理ないですね。今のあなたがね、ふるさとのお話は別にして、あなた自身、自分の自己の確立ということはなさってるの?
(ヤヨイさん)ひとりで暮らしていて、仕事もして自分で生活しています。
(美輪さん)それは十分ですか?
(ヤヨイさん)そうですね。
(美輪さん)楽しい生活、自分自身で、友達を呼んで、お話をしたり、お食事をしたり、色んなウワサ話をしたり、いろいろあるでしょ?
(ヤヨイさん)はい。
(美輪さん)それはあるんですか?
(ヤヨイさん)その、友達とは、こう子供の時はすごいいい友達に恵まれてたんですけど、だんだんとこう大人になっていくごとにこう疎遠になってきていまして、
(美輪さん)なぜでしょう?
(ヤヨイさん)あのすごい暖かい家の家庭の友達だったので、そういう子たちと、そのいつまでもこう…何ていうんでしょう?暴力的なその家にずっと関わっている自分とでは、どんどんこう開きが出てきてしまって…。私の…その…苦しいことばっかり話すのが、申し訳なくて…。だんだん距離ができてきました。
(美輪さん)それを取り戻したらどうでしょうね?あなた自身がね、結局孤独な人だというふうにしてみてね、で、そういう孤独な人がね、どうやって明るく…よそへね、とにかく極楽を求めて生きて行くかということを考えたことありますか?
(ヤヨイさん)父親と母親には会わなくていいんでしょうか?
(美輪さん)お母さん、お父さん、まだお若いんでしょ?いつでも会う気になれば会えるんだから、まだ先の話で、それは後回し。
(ヤヨイさん)その…なんか大人になるごとに、その…両親に対して感謝の気持ちみたいなのもちゃんとこうあるなっていうふうに思って、
(美輪さん)どういうところが感謝ですか?
(ヤヨイさん)普通にこう美味しいもの食べさせてもらったりとか、家族でいろんな所に出かけたりとか、
(美輪さん)あぁ、それはあったんですか?
(ヤヨイさん)はい。その、いい時と悪い時の落差が激しくて、その大切に思う気持ちと、許せないとか、そういう怒りの気持ちとかが、ずっと心の中に両方ともあって、その…子供の時は普通に大好きだった両親だったので、このままこう一生2人が死ぬまで会わなくて、後悔しないかなって思ってます。
(美輪さん)なるほど。またお父さん、お母さんに煩わされてね、うちへ戻らなきゃいけないような羽目になったりすると、あなた自身の人生とか生活はどこ行っちゃったんですか?とにかく自分のね、ちゃんと居心地のいい極楽をね、あなた自身がこさえることが先決問題でしょ?
(ヤヨイさん)はい。
(美輪さん)もう家出して何年ですか?
(ヤヨイさん)4年です。
(美輪さん)4年でしょ? 4年の間ちゃんとやって来れたわけですよね?
(ヤヨイさん)はい。
(美輪さん)食べていけるようにしたんでしょ?
(ヤヨイさん)はい。
(美輪さん)そのチャンスを自分で得たんですから。無駄にすることないでしょ? 男性との出会いはあるんですか?
(ヤヨイさん)ありますけど…、その…恋愛とかはよくわからないです。お付き合いしたこととかないです。
(美輪さん)で、好きな人も今いませんか?
(ヤヨイさん)いません。
(美輪さん)男とか女とかそういう先入観があるとね、どうもうちの中のね、お父さんやお母さんのね、ことや何か重なって出てくると思うんですよ。
(ヤヨイさん)重なって…、そうですね。父親と母親みたいなことになったら嫌だなって思います。
(美輪さん)そうでしょ?でも男と女も人間ですよ。だからまずは人間としてね、人間的にどうなんだろう?という風に考えてお付き合いになればいいんじゃないですか?
(ヤヨイさん)はい。
(美輪さん)その中にひょっとしたら、恋愛の話を持って来る人とか、その人自身がステキな人だったり、まあ、いろんなことが物語がね、始まるでしょ? そっちの方にね、エネルギーを、これからは使いなさい、ということです。これからは自由ですもの。誰に縛られて命令されることもない。自分で好きなように、自分の憧れた生活を作っていけばいいじゃありませんか。
(ヤヨイさん)その…もう自由だから自分のその人生をちゃんと確立させていくところが一番、やっていくところだって、そういうことですね。
(美輪さん)確立させて楽しむことね。まず自分ですよ。自分ありき。
(ヤヨイさん)はい。
(美輪さん)やれますね?
(ヤヨイさん)やります。
(美輪さん)はい、よろしい。
(高瀬アナ)少し、表情が柔らかく…。
(美輪さん)ねぇ。
(ヤヨイさん)…ありがとうございました…(泣)
(美輪さん)どういたしまして。お力になれて幸せ。
(ヤヨイさん)うなづく
(美輪さん)頑張ってね~。
(ヤヨイさん)はい。
✨これからは自由ですもの✨✨
(高瀬アナ)今年ももう残りが少なくなってきました。
(美輪さん)ねぇ、なんとなく皆さん焦った顔になって…。
(高瀬アナ)慌ただしかったですね。
(美輪さん)あなただけ別よ?
(高瀬アナ)あ、私 違いますか?
(美輪さん)あなたはやっぱり世界の美貌ですから。
(高瀬アナ)やめてください。
(美輪さん)ちょうどいいくらいの美貌。
(高瀬アナ)美輪さんこそ、もう世界に美しさをこう振り撒いて来られた方ですから。
(美輪さん)何を言ってんですか。お腹ん中で「あんな厚化粧しなきゃいいのに」と思ってるでしょ!
(高瀬アナ)いえそんなことない…めっそうもございません!まぁあのぅやはり丸4年が経とうとも続々とモヤモヤがですね、寄せられておりますので、やっぱりここは美輪さんにこれからもその悩みにですね、受け止めていただいて
(美輪さん)ありがたいですねぇ。
(高瀬アナ)はい。
(美輪さん)そんな力も何もないのに。
(高瀬アナ)いやぁ、世界が美輪さんを待っているということですので、
(美輪さん)またまた…
(高瀬アナ)一つ またよろしくお願いいたします。
(美輪さん)うそつき。
あしたを生きる あなたへ
感情より理性
美輪明宏
まとめ
愛のモヤモヤ相談室12月 後編【暴力的な家庭、許せない父母】ヤヨイさん(20代女性)は、昔から両親が激しいケンカをし、自分や兄弟に暴力をふるうのが嫌で家出をして4年が経った。このまま両親と会わなくていいのか迷っている。
愛のモヤモヤ相談室12月 後編【暴力的な家庭、許せない父母】感想 後半、美輪さんがヤヨイさんにかけた言葉のひとつひとつに〝自由でありなさい〟〝自分の人生を生きなさい〟〝まず楽しむこと〟〝幸せになりなさい〟というメッセージを感じて ジーンときた❗✨✨
愛のモヤモヤ相談室12月 後編 内容 全文
コメント