愛のモヤモヤ相談室11月 後編 【夫のように働きたい!子育てママのお悩み】

月イチ放送のNHKEテレ 美輪明宏 愛のモヤモヤ相談室は、人生経験豊富な美輪明宏さんに、様々なお悩みをぶつけ、スッキリと晴らすヒントをもらいます。今回も、さまざまなモヤモヤを抱えたお二人の相談が…。2023年11月24日放送 後編の相談者は、ぽんたろうさんです。


 

愛のモヤモヤ相談室11月【夫のように働きたい!子育てママのお悩み】ぽんたろうさん

11月後半の相談者、ぽんたろうさんのお悩みは…

~ 今の自分に虚しさを感じること ~

働くことが大好きだったぽんたろうさんは、一人目を出産後、社会復帰して働くつもりでした。けれども、夫の強い願いで2人目を出産することになったのだそうです。

結局家事と育児の負担が大きく、思うように働くことができないことで、モヤモヤしているといいます。

ご主人は、とっても優しくて温かい人なのだそう。ずっと話をしていたいような、そんな感じがする人なんだそうです。

それから、ご主人は家事でもなんでもやってくれるけれど、平日は全く家にいないのだとか。

金融機関にお勤めのご主人は、朝から晩まで働く、日本のサラリーマンの典型のような人なのだそうです。

高瀬アナが質問します。

(高瀬アナ)「あの そういったこう不安とか、そのモヤモヤした気持ちについて、そのご夫婦で話し合われたりとかはしてますか?」

(ぽんたろうさん)「夫はあの、今の働き方変えられないからごめんね っていうのと、これはあの役割分担してるんじゃないのっていうふうに言われることがあって、その役割分担という言葉がすごく腹が立つんですけど。その役…分担しても替わってはもらえないじゃないかって思うんですよね。こう働く方は夫の方で、その他の私で、その立ち位置が変わってもらえない。」

(高瀬アナ)「今も パートをなさってるんですね。全く仕事をしてないわけではない。」

(ぽんたろうさん)「えぇ、ちょっとしてます。」

(高瀬アナ)「それ…ではダメなんですか。」

ぽんたろうさんは、(生まれつきの疾患がある)2人目の子供に付き添って定期的に通院しているのだそうです。

普段は、子供を保育園に預けているのですが、働く時間が制限されてしまうため、なかなか充実感を得られていないといいます。

(ぽんたろうさん)「三日働いても全然 3/5じゃなくて1/5ぐらいの実感で。こうフルタイムで働くのは全然違うなって、本当に違うと思います。
夫のことも、子供たちのことも、すごく好きなんですけれども、あの外での経験と家での経験って、全然違う。全然全く別だなって思うんです。」

美輪さんが尋ねます。

(美輪さん)「じゃあ、どうしたらいいと思います?」

(ぽんたろうさん)「こう…夫があの…お仕事変えたりとか、うーん、してくれたら…と思うんですけれども、

今の会社で頑張ってでうれしそうにしているのが、私が嬉しくもあって。なのでこう…夫の方のやりがいも諦めてほしくない、

けれど、こう世間と比べてしまって、今、結構働いている母親の方が多いっていうぐらいで、なんかこう…逆だなあって、自分の事考えると思うんです。

もっと夫がやってくれれば、こう社会に出てて、夫のせいなのかなとか、周りのせいなのかなっていうふうにすごいウジウジした気持ちを抱えてて…」

話を聞き終えた美輪さん、ここで今回もあえてバッサリといきました…



愛のモヤモヤ相談室11月 今回もあえて斬る!「〝あきらめが悪い〟っていうことですね。」

(美輪さん)「諦めが悪いっていうことですね 。
自分が選んだんですもの。 『この道は険しい。されど我が選びたる道なれば』という言葉がありますけどね。自分に対するプライドですよ。私が選んだんだから、間違いない。それでないとね、自分がかわいそうですよ。」

(ぽんたろうさん)「・・・・・・。確かになんか、言われたからとか、説得されたからとか、言ってますけど、自分が選んだことです。・・・・はい。」

(美輪さん)「ご不満のようですね。不満。」

(ぽんたろうさん)「(ため息を吐くような微笑)・・・・・。」

(高瀬アナ)「美輪さんのこうおっしゃっていることで 、こんなはずじゃなかったのにとか、あの…ほかのもっと道があったんじゃないかっていう前に、自分でそれをこう選んで、ご立派にこう果たして来られている、自分を…あの、誇りを持ったらどうかっていうことにも聞こえたんですが…」

(ぽんたろうさん)「あっ、あぁ…、・・・・・。」

(美輪さん)「失礼だけどいくつ。」

(ぽんたろうさん)「私45歳です。」

(美輪さん)「まだお若いじゃありませんか。私はいくつだとお思いになる?88歳ですよ。45引いたらどうなります。」

(ぽんたろうさん)「43あります。」

(美輪さん)「43年間あるんですよ、あなたには。わたくしにまで。 今ね50、60の人が ものすごく活躍してますでしょ。お洒落もすごいですよね。昔だったら、これ若い人のファッションだよっていうそういう50、60の人っていっぱいいますよ。」

(ぽんたろうさん)「私あのー、これといった特技があるわけでもないですし、こう50歳60歳で、自分に何ができるかなって すごく不安です。」

(美輪さん)「それなりの仕事っていうのがね、あるはずですよ。もっと増えるかもしれません。昔と違ってるんですよ。(力強く)大丈夫! それを楽しみにして頑張れません?」

(ぽんたろうさん)「・・・・・・・・、はい。」

(高瀬アナ)「過去については…、あきらめが悪いとね、おっしゃってましたけども、まあ未来に関しては、諦める必要ないわけですよね。」

(ぽんたろうさん)「そうですね。はい。」

(高瀬アナ)「まずはこれまでの自分を受け容れた上で、これからですね 美輪さんおっしゃったように先、まだ相当長いですし、私たち 。」

(ぽんたろうさん)「やっぱり、あきらめが悪いって誰もはっきり私に言ってくれないものですから。笑 でもあの、自分でちょっと薄々そう感じていたところもあったので、そう言っていただいて、納得できて、私の中でも覚悟が決まったというか、そのような思いです。」

(美輪さん)パチパチパチパチパチパチ👏「(拍手をしていない高瀬アナに催促するように)拍手!」

(高瀬アナ)「(促され👏)はい。(会釈)」

(美輪さん)「頑張ってくださいね。」

(ぽんたろうさん)「ありがとうございます。」

 

愛のモヤモヤ相談室11月 後編 感想

パチパチパチパチパチパチ👏すごい!ぽんたろうさん❗バッサリ斬られたと思いきや、「覚悟が決まったというか、そのような思いです。」とおっしゃいましたね!

うーん、子育て期ってほんと大変ですよね。朝から晩まで休みなく続く家事・育児って、ほんとにイヤになっちゃいますよね。

誰かが面倒見てくれて、夫と同じように外でバリバリ働けた方が、ほんとにどれだけ楽かわかりません。

結局、妻の方が家事・育児に追われるというのは、男女平等、子育て両立支援等という世間の風潮とは逆に感じられますよね。

ぽんたろうさん自身は、「やっぱり、あきらめが悪いって誰もはっきり私に言ってくれないものですから。笑 でもあの、自分でちょっと薄々そう感じていたところもあったので…」

と、おっしゃっているので、自分の働きたい思いはあるけれど、今は仕方ない、諦めるより他ない、と理解されたのでしょうね。

でも本当はそれを、〝当たり前〟とは思ってほしくない、というお気持ちもあったのではないでしょうか。

またまた私の勝手な解釈で、相談内容の〝当たり前〟を並べてみますと…、

〝母親(女)なんだから、家事・育児は、当たり前〟

〝母親(女)なんだから、子どもの通院の付き添いは、当たり前〟

〝母親(女)なんだから、出産するのは、当たり前〟

〝母親(女)なんだから、フルタイムで働けないのは、当たり前〟

〝母親(女)なんだから、仕事の経験を積めないのは、当たり前〟

〝母親(女)なんだから、仕事のやりがいを諦めるのは、当たり前〟

〝母親(女)なんだから・・・・と、まだまだたくさん出てきそうですね…。

こうなると、母親(女)なんだから! 父親(男)なんだから!の当たり前! VS 当たり前!の争いに発展してしまいそうですね💦

〝父親(男)なんだから、家事・育児しなくて、当たり前〟

〝父親(男)なんだから、子どもの通院付き添わなくて、当たり前〟

〝父親(男)なんだから、出産しないのは、当たり前〟

〝父親(男)なんだから、フルタイムで働けるのは、当たり前〟

〝父親(男)なんだから、仕事の経験を積めるのは、当たり前〟

〝父親(男)なんだから、仕事のやりがいを諦めないのは、当たり前〟

〝父親(男)なんだから…、こちらも、まだまだたくさんでてきそうですね。

よく言われる、〝ありがとう〟の反対語って…?それは、〝当たり前〟でしたよね!

子育て期の家庭で、当たり前 VS 当たり前 をしていたら、争いが絶えませんよね(決してエラそうには言えない離婚歴のある私です💦)

どうしたら、ありがとう = ありがとう の夫婦関係、親子関係でいられるんでしょう~。

ありがとう70%、当たり前は30%を超えないくらいが、いい塩梅なんですかねぇ💦(ごめんなさい!わかりませんっっ)

あえて、私からなにかアドバイスできるとしたら、男の人並みにバリバリ働けるようになるのは、下の子どもが小学校2年生になる頃ではないかなぁということです。

私は、下の子どもが小学校2年生、上の子が4年生の時に離婚しました。離婚したのでもう働かざる得ない状況だったのですが、子育てしながらフルタイムで働くことができました。

可能であった条件が3つあったように思います。1.住環境、2.経済、3.健康ですね。
(1.住環境)自宅と勤務先、学校、病院、歯科、スーパーが車で5~10分圏内にあったこと。

(2.経済)元夫が養育費を振込んでくれ、市のひとり親の手当ももらっていました。(高校卒業まで)義務教育後の学費は、実家の父が担当してくれ、私もシャカリキに働きました。

(3.健康)上の子は中学生の時にバセドウ氏病を発症したけれど、投薬だけでなんとか落ち着いていました。私と下の子は丈夫でした。

ぽんたろうさん❗シングルマザーの私からみたら、ぽんたろうさんは本当に恵まれ過ぎるくらい、恵まれていると思いますよ❗❗

・・・・と、書こうと思っていたんですけど、こう自分が書き連ねてみると、私の方も結構、恵まれ過ぎるくらい、恵まれていましたね💧

 

今回も、美輪さんからのステキなお言葉が贈られました…。

~あしたを生きるあなたへ~

幸せを常に感じていられる方法はひとつ。それは、何か感謝の気持ちを持つことです


 

愛のモヤモヤ相談室11月 おまけ ボソッ…単身赴任 高瀬アナの〝言えない本音〟

(高瀬アナ)「色々考えますよね、40代。 私、単身赴任でして、あの自分の身の回りのことを自分でやらなきゃいけないんです、私。って言うと今 怒られるところで。
あの…妻に子どものね、こう世話を完全に任せた形になって、大阪でやってるので、一人で自分の身の回りのことぐらいで大変って言うなっていう、そういうことですね。」

(美輪さん)「そうですよ。笑」

(高瀬アナ)「すいません💦」

 

まとめ

愛のモヤモヤ相談室11月【夫のように働きたい!子育てママのお悩み】ぽんたろうさん 家事と育児の負担が大きく、思うように働くことができないことで、モヤモヤしている。

愛のモヤモヤ相談室11月 今回もあえて斬る!「〝あきらめが悪い〟っていうことですね。」言っていただいて、納得できて、覚悟が決まったぽんたろうさん。

愛のモヤモヤ相談室11月 後編 感想 よく言われる〝ありがとう〟の反対語は〝当たり前〟。私の方も結構、恵まれ過ぎるくらい、恵まれていた。

愛のモヤモヤ相談室11月 おまけ ボソッ…単身赴任 高瀬アナの〝言えない本音〟自分の身の回りのことを自分でやるのは、ホントに大変なんだぁ~っっ💦💦

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