愛のモヤモヤ相談室1月 前編 【どう向き合う❓別居を続ける両親にモヤモヤ】

NHK Eテレ「美輪明宏 愛のモヤモヤ相談室」は、人生経験豊かな美輪さんに、様々なお悩みをぶつけ、そのモヤモヤをスッキリと晴らすヒントをもらう番組です。2024年1月前半の相談者は、オクさんです。



愛のモヤモヤ相談室1月 前編 【どう向き合う❓別居を続ける両親にモヤモヤ】

(オクさん)「私は、自分の両親から育ててもらったという実感があまりありません。私の小さい頃に両親が別居することになりまして、私は、母方の実家で母と暮らしていましたが、両親どちらとも働いていたっていうのもあって、あまり子育てには無頓着でありました。」

(美輪さん)「面倒見てる暇がなかったんでしょう。食べるのに大変で。」

(オクさん)「ただやっぱり、私も今この年になりまして、今後あの両親があの老いていく中で、どういうふうに両親と向き合っていったらいいかわからなくて、それが私の悩みです。」

 

~オクさんの両親が別居したのは20年ほど前。仕事人間の母に代わって、オクさんを育ててくれたのは、祖母と母の姉の叔母でした。30代を迎え、この先の両親との関係を考えてモヤモヤしています~

 

(美輪さん)「良かったですね。誰もいなかったら、孤児になってたところでしょう。」

(オクさん)「はい、もう本当におっしゃる通りで、もう本当祖母と叔母から愛情いっぱいに育ててもらいました。」

(美輪さん)「贅沢。」

(オクさん)「本当おっしゃるとうりだなと思っております。ただですね、本当にあの母に一度もお弁当作ってもらったことがないとか、母の手料理というものを食べたことがなくって…」

(美輪さん)「そこなんですよ。母親はこうあるべき、父親こうあるべきっていうふうにね、それにはまってないからっていう風に文句言ってらっしゃるんじゃないの。」

(オクさん)「はい、そうかもしれない。」

(美輪さん)「あなたは働いてらっしゃるの?」

(オクさん)「はい、働いてます。」

(美輪さん)「その給料の中で、子供を養っていくということは、大変だとお思いにならない?」

(オクさん)「大変だと思います。」

(美輪さん)「じゃあ許してあげられない?」

(オクさん)(困ったように笑う)

(高瀬アナ)「お父さんは一人暮らしをされて」

(オクさん)「はい、すぐ近くに。」

(高瀬アナ)「時々尋ねたりとかもしてるんですか?」

(オクさん)「そうですね。はい、食事をしたりとかはあります。」

(高瀬アナ)「ぽろっとこう…なんか寂しいなあとかそういうこと言ったりは…?」

(オクさん)「特にはないですね。やっぱり男の人なので、弱いところは見せたくないんだなって言うのは」

(美輪さん)「そうおわかりになってるじゃありませんか。」

(オクさん)「私はこれはもう歳を重ねてやっとわかってきたことではあるんですけども」

(美輪さん)「じゃあ何が不満なの?」

(オクさん)「ただ父と母の関係っていうか、別居を続けながら今後どうやって二人が生きていくと言いますか、今までずっと一緒に暮らしていなかったのに今後、あの歳を重ねていって本当に2人で支え合って生きていけるのかなっていうところで」

(美輪さん)「無理ですよ。」

(オクさん)「はい。」

(美輪さん)「あなたはご家庭を持ち?」

(オクさん)「はい、あの昨年結婚致しまして。あの本当に他人同士の、生きてきた環境も何もかも違う者同士が、一緒に生活するっていうのは、とても大変なことだなと痛感しております。」

 

(美輪さん)「それがわかってれば、いいじゃありませんか。」

(オクさん)「はい、あのただですね。せっかくあの両親もご縁があって一緒になった…」

(美輪さん)「そのご縁があったっていうご縁が、悪縁だったかもしれない。それはね、男女の仲ですからね。」

(オクさん)「はい。」

(美輪さん)「ほかの人の、色んな思惑通りじゃないと思いますよ。仕事の事やなにかでもいろいろあったでしょうし、恋愛もあったでしょうし、いろんな物語があったと思いますよ。

ですからね、それは何かをね、全部クリアにあなたがしてしまうという方が無理ですよ。

ただロマンティックなね、ホームドラマみたいね、お母さんかわいがってくれて、お父さんもね可愛がってくれて、仕事もちゃんとやって、楽な収入があってって、そうはいきません。」

(美輪さん)「一緒に暮してみて、はじめてわかることっていっぱいあるんですよ。」

(オクさん)「はい。」

(美輪さん)「もうその時は手遅れで、あなたが生まれたんですよ。だから別にね、どこが大変だっていうわけじゃないんだから。

普通なんですよ。

普通じゃないのは、おばあさんやねおばさまがね、母親がわりでみてくださった。これは普通以上なことだったわけ。だからそれを幸せだと思ってこれからお暮らしあそばせ。」

(オクさん)「はい。」

(美輪さん)「それぞれがそれなりにうまくやってきたんですよ。」

(オクさん)「はい。」

(美輪さん)「これからもそうなるでしょ。頑張れ。」

(オクさん)「ありがとうございます。」

~ それぞれがそれなりにうまくやってきたんですよ。~



愛のモヤモヤ相談室1月 感想

切実な訴えをされたオクさん。でも美輪さんから見ると、特に問題点はなさそうな感じに…。

それは、オクさんが色んなことを既にわかっていたからではないでしょうか。

例えば、子育てに無頓着なお母さんに代わって、祖母と伯母さまが愛情いっぱいに育ててくれたことに感謝していること。

すぐ近くに住んでいるお父さんとは、時々食事をしたり、〝寂しい〟などと言わないのは、男の人なので弱いところは見せたくないんだろうなと理解していること。

昨年結婚して、本当に他人同士、生きてきた環境も、何もかも違う者同士が、一緒に生活するっていうのは、とても大変なことだと痛感していることなど、

それだけわかっているんだから、なんにも問題ないじゃないの、ということなんでしょうね。

美輪さんは今回も、初っぱなに〝バッサリ❗❗〟といきましたね❗💦

オクさんの、一番の訴え【母に一度もお弁当作ってもらったことがない】【母の手料理を食べたことがない】に対して、

優しく、毅然とした態度で、

(美輪さん)「そこなんですよ。母親はこうあるべき、父親はこうあるべきっていうふうにね、それにハマってないからっていう風に文句言ってらっしゃるんじゃないの。」と返されました。

オクさんの「はい、そうかもしれない…」という、なんだか消化しきれない思いが伝わってきて、ちょっと切なかったですけれども💦

しかし❗❗美輪さんは、ほんとに鋭いですよね❗(≧Д≦)

〝こうあるべき〟がハマってないからって文句言ってらっしゃるんじゃないの、は、めっちゃ当たってましたよね。

話が進むにつれ、オクさんの〝こうあるべき〟が次々と出てきたように思いました。(あくまで推測ですが…)

・夫婦は二人で支え合って、歳を重ねていくべき
・ご縁があって一緒になったのだから、二人で支え合って生きていくべき

ご両親が別居を続け、おばあさまや伯母さまに育てられる中で、身につけられたオクさんの大切な願い、価値観なのかなと思いました。

一番いいのは、美輪さんが最後に言った〝それぞれが、それなりにうまくやってきた。〟ということを、オクさん自身が腹落ちして、ホントに心からそう思えることかもしれませんね。

それには、オクさんの、【満たされていない子どもの心】が癒やされる必要があるのではないでしょうか。

心の中にあるモヤモヤを、一旦言語化して、外に出してしまったらどうなるでしょうか。

 

もし、私が勝手に、オクさんの胸の内を想像してつぶやくとすると…、こんな感じになるでしょうか…。

 

<あのさぁ、お母さん。私、○○ちゃんのお母さんみたいに、お母さんにお弁当作ってほしかったな。

お母さんに作ってもらったお弁当、食べたかったよ。でも、食べられなかった。

すごくがっかりした。がっかりして悲しかった。

ほんとに悲しかったんだよ。

 

お母さん、お母さんの手料理が食べたかったな。

お母さんの手料理が食べたかったのに。

 

お母さんの愛情をいっぱいに感じて育ちたかったよ。

お母さんの愛情がほしかったよ。

 

おばあちゃんや伯母ちゃんには、ほんとによくしてもらって感謝してる。

でも本当は、お母さんに~~~して、~~~して、~~~してほしかったんだよ。ただ、~~~して、~~~してほしかったんだよ!!

お母さん、ちゃんと私を見てよ!かわいがってよ。もっとお母さんにちゃんと愛されたいよ!もっとお母さんに愛されたかったよ!!

ちゃんとお母さんに理解されたい!ちゃんとお母さんに理解されたかったよ!!

悲しいよ、くやしいよ、さびしいよ。いやだよ、つらいよ!苦しいよ!!

悲しかった、くやしかった、さびしかった。いやだった、つらかった、苦しかった!!

お母さん!私、ほんとうにつらかった!苦しかったんだよ!!

わかってよ!わかってよ!!わかってよーーー!!!

 

 

確かに…。自分は、母親はこうあるべき、父親はこうあるべきっていう考えに、とらわれていたのかもしれないな…。

せっかく縁あって一緒になったのだもの。両親には、二人で支え合って生きていってほしい…。そう、私は思っていたんだ。

縁あって夫婦になったのだもの。二人で支え合って歳を重ねて生きていってほしい。生きていきたい。

あれ…? …そう私は思っているんだ…。これは…私の考えなのかもしれないな。私が自分が育った環境の中で身につけた考えなのかも。

それを今、父と母に当てはめようとしても、それは無理ってことなのかもしれないな…。

確かに、一緒に暮らしてみてはじめてわかることっていっぱいある。私も夫と暮らしてみてそう思う…。

 

私の育った環境は、自分では特別だって思ってきたけど、結構普通だったのかもしれないな。

確かに祖母や伯母が愛情いっぱいで育ててくれたのは、特別なことだったのかも。

それぞれがそれなりにうまくやってきた…。みんなそれぞれ、自分なりに、一生懸命生きてきたのかもしれない…。

私も、母も父も、みんなそれぞれ、それなりによくやってきたのかもしれない…。>

 

 

(今回も私の勝手な想像で「つぶやきライティング」してみました!)



まとめ

愛のモヤモヤ相談室1月 前編 【どう向き合う❓別居を続ける両親にモヤモヤ】オクさん。今までずっと一緒に暮らしていなかったのに、両親は今後、歳を重ねていって本当に2人で支え合って生きていけるのか?
(美輪さん)全部クリアにあなたがしてしまうという方が無理。

愛のモヤモヤ相談室1月 感想 オクさんの【満たされていない子どもの心】が癒やされる必要があるのかも。今回も私の勝手な想像で「つぶやきライティング」してみました!!

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