愛のモヤモヤ相談室12月【本当にやりたいことが見つからない】猫のスネさん

NHK Eテレ「美輪明宏 愛のモヤモヤ相談室」は、人生経験豊かな美輪さんに、様々なお悩みをぶつけ、そのモヤモヤをスッキリと晴らすヒントをもらう番組です。2023年12月前半の相談者は、猫のスネさんです。



愛のモヤモヤ相談室12月【本当にやりたいことが見つからない】

29歳の、猫のスネさん(男性)は、飲食業界でアルバイトをしながら実家で生活しています。

親のすねかじりをやめて自立しなくてはと思ってはいるものの、自分が本当にしたいことは何なのかわからず、

就職もできず、前に進めないでモヤモヤしているといいます。

アルバイト先のオーナーから就職(正社員)の話をもらったこともあるそうですが、踏ん切りがつかないのだとか。

何かもっと自分が本当にやりたいことが、今に見つかるんじゃないかという風に思ってしまうのだそうです。

それに対して、美輪さんが言いました。



愛のモヤモヤ相談室12月 美輪さん、今回もド直球!「そんなものありゃあしませんよ。」

(美輪さん)「(フッ)そんなものありゃあしませんよ。」

バッサリとそう言い放った美輪さんに、高瀬アナも、相談者の猫のスネさんからも、思わず笑いがこぼれてしまいます。

めずらしくここで「♬~美輪明宏、愛のモヤモヤ相談室」とタイトルコールが入ります。

仕切り直していつものように、

(美輪さん)「じゃあ、何が好きだったんですか?」

猫のスネさんは、バスケットボールが好きでやっていた、と答えますが途中でやめてしまったといいます。

あとは外国人に日本語を教える日本語教師になるための学校に行ったけれども、ちょっと違うなと思い、こちらもやめてしまったのだそうです。

飲食店で正社員になる決心がつかないのは、アルバイトの今と、していることは、そんなに変わらず、

給料が少し良くなったり、時間の拘束が増えて、お休みを取れなかったりするだけなのではないかと思ってしまうようです。

飲食店での仕事は、嫌いではないし、自分に向いているとは思うけど、今の時点で正社員になるのが正解なのかは、分からないといいます。

(美輪さん)「なんでもあなたは一度、あれ?あ?じゃ待てよ?の癖があるんじゃないですか?」

(猫のスネさん)「そうです。あの…すぐに何でも決められるタイプではないと思います。」

(美輪さん)「その癖を直さないと、永久に死ぬまでそうでしょうね。完全なものなんて、この世の中地球にあるわけがないんですよ。それで?恋愛は?」

(猫のスネさん)「えーと…、恋愛は、しばらく何…何もないです。やはりあの結婚願望とかもありまして、結婚をしたいのに、やはり今の状況だと、結婚しても、やはりあのパートナーに迷惑とかもかけてしまうと思いますし…」

女性には奥手だという猫のスネさん、年齢が30に近づけば周りの友人に会ってももうお子さんが2人いてとか、そういう方が多いので、あ、ちょっと自分まずいなみたいなことは、すごく感じのだそう。

美輪さんは、まずは髪型や着ている服から変えてみるのはどうか?と提案します。

(美輪さん)「屋根のひさしの下から、こうやって泥棒が覗いているみたいなね、そういうヘアスタイルと、

いつも黒いものを着ていらっしゃると思うんですよ。」

(猫のスネさん)「そう…ですね。黒を着ることは多いかもしれないです。」

(美輪さん)「多いでしょ?」

(猫のスネさん)「はい。」

(美輪さん)「だから暗いんですよ。」

(猫のスネさん)「なるほど!笑」

(美輪さん)「すべてが」

(高瀬アナ)「すごくよくわかります。私もこう黒目の服が多くて、メガネかけて、前髪おろして、安心して、こう外に出かけられる、みたいな…、

いわゆるあのぅ、バッとおでこを見せることって、以外と自然に避けてる自分がいます。だから美輪さんおっしゃるように、バッとこう(前髪を)あげてね、明るい服着て…、飛び出せ!ってことですか?(美輪さんを見る)」

(美輪さん)「そう。人間て不思議なのよ。ヘアスタイルとかね、メガネとかね、そういったものをね、ガラッと変えてみるとね、いろんなことがね、変わってくるの。

あなたのことだからね、とっても好青年になれると思うんですよ。

ちょっとファンレターでも出したいな、と思わせるような、そういう男性にね、まず外側から作っていって、

そして包容力のある、温かい、人をふわ~っと包んであげる、そういう風なね、素晴らしい人になろうというふうな、そういう目標を立てたらどうです?」

(猫のスネさん)「あの…どうやったら包容力みたいなものって、手に入るのでしょうか?」

(美輪さん)「それは、心ね。思いやり。相手にはいろんな事情があるでしょ。それを全部察したら、自然と包容力が出てきますよ。だからあなたはね、まずね、そういう家庭にある感謝がないの。お父さんもお母さんもね、みんな温っかくて、普通でしょ?」

(猫のスネさん)「はい。」

(美輪さん)「それに対して、感謝しなきゃ。安心させてあげたいでしょ?みんなを。」

(猫のスネさん)「そうです…そうですね。ちょっと、いきなりいろいろ全部ガラッと変えるのは無理だと思うんですけど、少しずつ…あの、外見なり、その就職のことであったりとかも、変えていこうと思います。」

(美輪さん)「頑張ってください!」

(猫のスネさん)「はい。」

(美輪さん)「周りも変わってくるし、あなたも変われるし、楽しいですよ♪」

(猫のスネさん)「はい。」

(美輪さん)「ね、楽しみにしてますよ。」

(猫のスネさん)「はい、ありがとうございます。」



愛のモヤモヤ相談室12月 前編 感想

悩める29歳の猫のスネさん。思い描く理想と、現実の間にギャップがあるみたいです…。

うーん、猫のスネさんが、美輪さんとのやりとりの中で、感情的になったところが、2カ所あったように感じました。

「働かないと病気になる」のところと、「(お父さんお母さんを)安心させてあげたいでしょ」の2カ所です。

猫のスネさんは「一応、動いてはいるので病気にはならないかもしれないです。」とちょっとイラッとしたように見えました。

〝病気〟という言葉が想定外だったでしょうし、かなり美輪さんの〝圧〟もすごかったので💦、驚いてしまったのかなと思いました。

もしかしたら〝見下された〟ようにも感じて、反発もあったのかもしれませんね。

ここは、高瀬アナがナイスフォローで、美輪さんの真意を、ササッと翻訳しましたね!素晴らしかった!!

(高瀬アナ)「体は動かしていても、どうでしょう?〝気持ち〟ということで言うと、美輪さんおっしゃるように、動けないでいるっていう面があるのではないか…?」

(猫のスネさん)も、「あー、なるほど…」と納得しました。

もうひとつ、「(お父さんお母さんを)安心させてあげたいでしょ」のところ。これは、図星だったのでしょうね。猫のスネさんは、言葉に詰まってしまった感じでした。

やっぱり、親御さんに心配掛けたくない、安心させたいっていう思いが深いんですね。特にお母さんは、特別で大切な存在。かあちゃんのためなら、エンヤコォラ~、ですね!

最後の方、猫のスネさんは「どうやったら包容力って、手に入るのでしょうか」と美輪さんに聞かれていました。(こういうこと聞いちゃうのが、あー、もぅ~残念…と思わずにはいられないですが…💧)

美輪さんは、またビシッと核心をつきましたね。

(美輪さん)「だからあなたはまずね、そういう家庭にある感謝がないの。お父さんもお母さんもねみんな温かくて普通でしょ。それに対して感謝しなきゃ。」

ですよね~!感謝は、日常の〝当たり前〟を、少し見直してみるんでしたよね!

デジタル大辞泉(小学館によると、包容力とは「過ちや欠点も含め、相手のさまざまな点を受け入れることができる心の広さ」なのだそう。

猫のスネさんは、まずご自分に対して、この包容力が必要なんじゃないかなーと感じます。(上から目線でゴメンナサ~イ💧)

まず「自分の欠点や過ちも含め、自分のさまざまな点を受け容れること」ができて、

それから初めて相手のことを受け容れられる、心の余裕もできるんじゃないのかなぁと思いました。



まとめ

愛のモヤモヤ相談室12月【本当にやりたいことがみつからない】29歳 猫のスネさん(男性)は、飲食業界でアルバイトをしながら実家で生活している。親のすねかじりをやめて自立しなくてはと思ってはいるものの、自分が本当にしたいことは何なのかわからない。

愛のモヤモヤ相談室12月 美輪さん、今回もド直球!「そんなものありゃあしませんよ。」完全なものなんて、この世の中地球にあるわけがない。

愛のモヤモヤ相談室12月 前編 感想 まずご自分に対して、この包容力が必要なんじゃないかなーと思いました。

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