愛のモヤモヤ相談室4月 後編【望むほど 幸せが遠ざかる】リンリンさん

NHKEテレ 「美輪明宏 愛のモヤモヤ相談室」は、人生経験豊かな美輪さんに、様々なお悩みをぶつけ、そのモヤモヤをスッキリとは晴らすヒントをもらう番組です。2024年4月後半の相談者はリンリンさん(20代女性)です。



愛のモヤモヤ相談室4月 後編【望むほど 幸せが遠ざかる】

子供を産むことのできない身体だというリンリンさんは、結婚を考えるなら、お付き合いが始まる前に相手に事実を伝える方がよいと思い、

実際にそうしているのですが、それでは結局失恋に終わってしまうのだそうです。

言わずに過ごしていれば、得られた出会いやご縁を、言うことで失ってしまう。そして新しい人を探して、また同じ事のくり返しになってしまうといいます。

それって、言う必要あるのだろうか…? 思い悩むリンリンさんに、美輪さんはどんな言葉をかけてくれたのでしょうか。



愛のモヤモヤ相談室4月 後編 感想

すごくセンシティブな内容でしたね。身体のハンディキャップを先に伝えてしまうと、好きになった人がフェードアウトしてしまう…。

やりようがありませんよね。とまどうお気持ち、もっともだと思いました。リンリンさんに、かける言葉…なかなか思い浮かびません。

でも美輪さんは今回もさすがでしたね❗

「一番難しい問題だけど」と、前置きした上で、「それは、愛情の深さによるのよ」「(ハンディキャップは)何の問題もない」「悩んだり苦しんだり恥だと思ったり、病気だと思ったりね、暗い影を落として考える問題じゃない」「人間的な意味で特別じゃない」「あなた自身に魅力があるかどうか、その方が大事」

そう言った後、美輪さんはリンリンさんに問います。

「この女は、素晴らしい女だと、一生愛して、子供を抜きにしてね、君が欲しいんだからって思われるような女でありますか?」

さすがにリンリンさんは「ちょっとまだ自信ない…」って言われてましたね。

 

でも、リンリンさんのやっていることって、素晴らしいことがいっぱいじゃありませんでしたか?

20代後半になって、結婚を意識して、身体のハンディキャップを抱えつつも、しっかり行動されているんだな、すごいなぁと思いました。

マッチングアプリに登録して、お付き合いをして、深い関係になった人もいて、その上で、うまくいかなかった理由もちゃんとわかっているリンリンさん。美輪さんに、今まで付き合った人のことを聞かれて、こう答えていました。

「(ハンディキャップを)伝えた人と伝えなかった人がいる。
伝えた人は、(つきあって)けっこう初めのほうに言った。子宮がないだけじゃなくって、造形とかも違うから、支障をきたした。で、「ちょっとゴメン」みたいな…。「それはもう関係ないよ」って言ってくれた人もいたけど、気まずくなることも多かった。」

すごいですよね。リンリンさん。自分では普通に行動していると思ってらっしゃるかもしれませんけども、美輪さんが言われているとおり、今、ハンディキャップのないような人でも結婚する相手がいなくて、大変なんですよね?

①勇気を出さない? ②実際に行動しない? ③最初からあきらめてしまっている…なんて感じでしょうか??

でもリンリンさんは真逆でしたよね。勇気を出して実際に行動して、最初からあきらめる、なんて絶対しなかったですもんね。

もしも私がリンリンさんのお母さんなら、リンリンさんを本当に誇りに思うと思います。

親として、普通ならしなくてもいい苦労をさせてきてしまったなと、ずっと身を切られるような思いだったのではないでしょうか。

リンリンさんのしていることは、ホントに一番の親孝行にもなっているんじゃないかと思いました。

そして、同じようなハンディキャップを抱えている人たちにも、きっとものすごい勇気を与えているんだろうなと思いました。

 

…そうはいっても、さすがにリンリンさんも何度も失恋に終わってしまうと、「ずっとひとりなのかな」「ずっとひとりで頑張り続けないといけないのかな」と不安にもなってしまいますよね。

 

そんなリンリンさんに、美輪さんは次のようにエールを送りました。

「そういうあなたの姿を見てね、本当に子どもが生まれない身体なのよ、「それでもいいよ」って言ってくれる人がね、どこかにいるはずだから。それまでは自分磨き。」「信念持てば、なんとかなっていくもんですよ。」「大丈夫!」

 

美輪さんとリンリンさんの最後の会話です。

美輪さん)「私の周りにはね、優しい素敵な女性や男性、たくさんいますよ。そう、だから私、独り身だけどもちっとも寂しくないの。そういう素晴らしい仲間たちがいるから。それが私の子供。」

リンリンさん)「はい。ありがとうございます。」

 

~「それでもいいよ」って言ってくれる人がどこかにいるはずだから~



愛のモヤモヤ相談室4月 後編 内容

高瀬アナ)それでは、続いてのモヤモヤにまいります。リンリンさんです。よろしくお願いします。

リンリンさん)はい、私は生まれつきあの体に子宮がなくて、で、子どもを産むことができないっていう体なんですけど、それで、好きな人ができまして、で、つきあう前の段階だったんですけど、できるだけ相手にとって嫌なことって先に言った方がいいのかなっていうふうに思いまして、相手の方に伝えたら、フェードアウトっていうか、失恋に終わってしまったんですけど…言わないで過ごしていれば得られた出会いとかご縁とかをそのことで失って、で、また新しい人を探してっていうのを、ずっと続けるのかなと思うと、それって言う必要あるのかなっていうふうにモヤモヤしています。

~20代後半になり、結婚を意識するようになったリンリンさん。失恋をきっかけに、自分の体のことを、いつ相手に伝えるべきかモヤモヤしています。~

高瀬アナ)あの、失恋したお相手は、元々のマッチングアプリだったと聞いてますけれども、この時っていうのは、どのタイミングでこう、打ち明けたのかな…と。

リンリンさん)つきあう前で、別に告白とかされてなくて。相手からしたら他にも良い人がいて、2人で迷ってて、で多分どっちも決めかねていたときに「迷ってるんだよね」って言われたので。

高瀬アナ)え!?リンリンさんに、どっちとつきあうか迷っているんだよねって?いうふうに…?

リンリンさん)って言われたから、「私じゃないのかな」と思って…。

高瀬アナ)なかなかの…

美輪さん)断られてよかったのよ。

高瀬アナ)それ言いますか?

美輪さん)それ本物じゃないのよ。それで?今まで何人かいませんでした?

リンリンさん)つきあった人は 今まで4人。

美輪さん)4人。子どもができないっていうことはいつ言ったの?

リンリンさん)言った人と言ってない人がいて…、言った人は、(つきあって)けっこう初めのほうに言いました。やっぱりその…できない…子宮がないだけじゃなくって、造形とかも違うから、支障をきたしていて。で「ちょっとゴメン」みたいな…まぁでも「それはもう関係ないよ」って言ってくれた人もいたんですけど、でも気まずくなることが多かったから。言わないでいた方がいいのかなって…。

美輪さん)それはね、一番難しい問題だけどね、愛情の深さによるのよ。愛が深いとね、子どもじゃないって、君を好きなんだ。子どもが欲しいんじゃない、君を欲しいんだからっていうふうにね、真面目に本当の気持ちで言う人が見つかれば何の問題もないの。だからそんなに悩んだり苦しんだり恥だと思ったりね、病気だと思ったりね、暗い影を落として考える問題じゃあない。

リンリンさん)…けど、結婚相談所みたいなところにカウンセリングしてもらったときに、子どもがいらないって答えた人は、ほとんどいないっていうふうに言ってて…、欲しいっていう人が8~9割いるので、なので私が選ばれるとしたら、その8割~9割の人に対していいなと思ってもらえるかって思うと…やっぱりどんなに私がいい人?でも、その将来が見えなかったら断られるのかなって思うと…うん。

高瀬アナ)その…リンリンさんが描いている、将来像っていうのは…?

リンリンさん)うーん、将来は…、結婚したいし、家族がいるのを体験してみたくて。

美輪さん)ただそれだけ?

リンリンさん)うん、そうですね。あんまり想像できていないかも。ただずっとひとりなのかな。

美輪さん)それはね、別に健康な体の人、そういう人たちだって、相手がいなくて、今、大変でしょう?結婚する相手がいなくて。だからみんなと同じ悩みなのよ。特別な悩みだというふうに思い込んでいらっしゃるでしょう?あなた。特別じゃないの。人間的な意味でね、子供がどうでも置いといて、あなた自身に魅力があるかどうか、その方が大事でしょ?この女は、素晴らしい女だと、一生愛して、子供を抜きにしてね、君が欲しいんだからって思われるような女でありますか?

リンリンさん)ちょっとまだ自信ない。

美輪さん)そういう魅力を手に入れるっていう方法、考えたことありませんか?なんにしろ、好きな趣味とかね、職業もそうだし、何かそういうものでやることがおありになる?

リンリンさん)趣味とか仕事とかは、いっぱいあるんですけど。

美輪さん)いっぱいってどんなの?例えば?

リンリンさん)趣味は、ランニングでフルマラソン走ったり…。

高瀬アナ)フルマラソン。42キロ走ってらっしゃる。

リンリンさん)仕事は今、会社に勤めているけど、料理とかも仕事として教えたりとか。

美輪さん)どういうお仕事?

リンリンさん)料理教室の先生。

高瀬アナ)教えてもらいたいです。ひとり暮らしなんで。そうですか。

美輪さん)料理で頑張って、マラソンで頑張ったり、いろんなこと頑張ってらっしゃるじゃないですか。

リンリンさん)ただ、これからそれだけで生きていくとなると、ずっと頑張り続けないといけないのが。

美輪さん)だからそういうあなたの姿を見てね、本当に子どもが生まれない身体なのよ、「それでもいいよ」って言ってくれる人がね、どこかにいるはずだから。それまでは自分磨き。

リンリンさん)はい。

美輪さん)料理の大巨匠になってもいいし。ね、新しい料理法を見つけてもいいし。信念持てば、なんとかなっていくもんですよ。

リンリンさん)はい。

美輪さん)大丈夫!

リンリンさん)頑張ります。

美輪さん)頑張れ!

リンリンさん)ふふふ…

 

~「それでもいいよ」って言ってくれる人がどこかにいるはずだから~

 

高瀬アナ)子どもがいるか、いないか?の人生しかないということじゃないんだろうと。あのいろんな可能性が、リンリンさんのこの未来にはあって、豊かに幸せになるためには、いろんな道があるのかな?と聞いてて思ったんですね。

美輪さん)私の周りにはね、優しい素敵な女性や男性、たくさんいますよ。そう、だから私、独り身だけどもちっとも寂しくないの。そういう素晴らしい仲間たちがいるから。それが私の子供。

リンリンさん)はい。ありがとうございます。



まとめ

愛のモヤモヤ相談室4月 後編【望むほど 幸せが遠ざかる】子供を産むことのできない身体だという20代女性、リンリンさん。事実を伝え、今まで失恋してきたことに思い悩む。美輪さんがかけた言葉とは?

愛のモヤモヤ相談室4月 後編 感想 すごくセンシティブな内容。でも、リンリンさんの行動力が素晴らしいと思った。

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