愛のモヤモヤ相談室10月 後編【すれ違う母娘「お前なんか母親じゃない」】

NHKEテレ 「美輪明宏 愛のモヤモヤ相談室」は、人生経験豊かな美輪さんに様々なお悩みをぶつけ、そのモヤモヤをスッキリと晴らすヒントをもらう番組です。2024年10月後半の相談者は、ハトさんです。



愛のモヤモヤ相談室10月 後編【すれ違う母娘「お前なんか母親じゃない」】

夫の死後、長女が宝石や時計を勝手に持ち去り、音信不通になっているという70代女性、ハトさん。長女から身体的にもひどい暴力をふるわれたといいます。

愛情をもって育ててきたつもりなのに、なぜこんなことになったのか?訳が分からないと訴えます。



愛のモヤモヤ相談室10月 後編 感想

もはや、修復不可能…。なんでしょうね。美輪さんが「とにかくもうどうにもならないんだから、さっぱりと綺麗にね、忘れちゃって。なかったものという風に、考えていただいた方がよろしいんじゃないですかね。」と言われてました。

ハトさんは、「(長女さんを)宝物のように育てて来たのに、訳がわからない。」と言い、(妹さんによると)長女さんは「愛されたかった。」とよく言っていたのだそう。

すれ違う母娘。ここまで来てしまうと、さすがに打つ手もなしという感じなんでしょうか。

寂しかったのに、それを表に出さずに我慢し続けた長女さんと、表に出てないから、ほんとに寂しくなかったんだと思い込んでしまったようなハトさん。

次女さんが伝える、長女さんの「愛されたかった」という思いがなんとも切なく、空き巣にやられた後のようだったという荒れた部屋が、なんだか長女さんの胸の内を表しているようで苦しくなっちゃいました。

ハトさんに共感することができなかったです。



愛のモヤモヤ相談室10月 後編 内容 全文

(高瀬アナ)続いてのモヤモヤに参ります。ハトさんです。よろしくお願いします。

(ハトさん)よろしくお願いします。

(高瀬アナ)ハトさんは今回、長女のことで相談に来られてるんですけれども、スタジオには次女にあたる娘さんにも同席していただきまして、必要に応じて補足などお願いできればと思っていますので、よろしくお願いします。

(ハトさん・次女)お願いします。

(高瀬アナ)ハトさん、どういったモヤモヤなのかお願いできますか?

(ハトさん)あの長女があの夫の遺産を相続執行人(遺言執行者)になって、そのお金をうまく私たちに振り込んで来ないんですよね。

それであの今、行方がわからなくなって、長女は、去年夫は亡くなったんですがそれで私を世話してあげるとか言って、夫が亡くなって2週間で、うちの家に入ってきたんです。

ところが、まあ私をいじめるし、そのうちなんか気に入らないことがあったらしくて、「お前なんか母親じゃない」とか言って、馬乗りになって、平手打ちを振って、それで私は恐ろしくなって、この次女の家に避難したんです。もうとにかく恐ろしくなって。

(美輪さん)はい。

(ハトさん)それで、この人(次女)の家に宅急便で、あの(実家の)鍵が貼り付けてあって、「産んでくれてありがとう」っていう殴り書きがあって。それで家に帰ると、まるで空き巣にやられたみたいになっていて、全部とにかくなかったです。

~長女に裏切られたハトさん。暴力まで振るわれ起きたことがいまだに信じられません。長女は実家にあった宝石や時計を持ち去り、音信不通になっています。~

(美輪さん)ただの憎しみじゃないですね。

(ハトさん)うーん、なんなんでしょうかね?

(美輪さん)そのお分かりにならない?何が原因だ(って)?

(ハトさん)うーん、「それは自分の胸に聞け」って言うんですけど。全くその胸に聞いても分からないんですよ。宝物のように育ててやってきたのに。訳がわからない。なんか人…お金は、人を変えるっていうのは、このことを言うんじゃないかなって。

(美輪さん)で、どうなさりたい?

(ハトさん)うーん、まあ許すってことはないですよね。もう家族の縁も、これだけやられたら切れます。「もう産まなかったことにして」って言ってますから、まあそうしようと思ってますけど。

(美輪さん)つまり いない人だっていうことですね。

(ハトさん)うん、そうそうそう。

(美輪さん)それで正解じゃないですか?

(ハトさん)う-ん、そうですね。そう思ってます。だからお金さえ私たちの取り分は…あのぅ サッサと…

(美輪さん)そりゃぁしないでしょう。

(ハトさん)ハハハハハハ…

(美輪さん)そこまでして行ったんですもの。

(ハトさん)うーん…。

(美輪さん)それ全部厄介払い料ですよね。厄払い料。

(ハトさん)うーん…。

(美輪さん)とにかく全部追い払って掃除して、さっぱりなすった方がようござんすね。なかなか難しいけれど。

(ハトさん)うーん、そうですね。

(美輪さん)うーん、で、お母様には心当たりがない訳ですね?

(ハトさん)うーん、私がですか?

(美輪さん)はい。いじめた覚えつらくあたった覚えはないんでしょ?娘さんに厳しくしたとか。

(ハトさん)厳しくしたって…まぁ…なんていうか心配…心配がなかったっていうか、あのー長女はもう16歳から家にいなかったんですね。そのアメリカに留学に行っちゃったから。だから行っちゃった間は私、(長女が)どういう生活してたのかわからないですけどね。

(美輪さん)次女の方は、お分かりにならないの?

(次女)うーん、姉は「愛されたかった」とよく言っていました。その…私自身、とても体が弱くて、入退院を幼少期から繰り返していましたので

(美輪さん)あなたが?

(次女)はい、どうしてもその母親が私にかかりきりで、姉は寂しさを勉強で紛らわせていて、いい成績を取るために頑張って努力していたと。で…

(美輪さん)そこらへんですね、原因は。あなたに全部母親取られたって思ってらしたのね。で、自分のことはね、誰も見てくれないと。それを恨んでいるんでしょうね。そうお思いにならない?

(ハトさん)うーん、まぁそれしかなかったんですよね。この子は病院の入退院ばっかり繰り返してて、小学校三年ぐらいは先生が「通知簿つけられません」って。「学校で勉強してる日数が足りないから」って。

(美輪さん)それがね、長女の人にしてみれば、自分にかまってくれないと。そう、それで、恨まれる筋合い他にありますか?

(ハトさん)あー、恨みですか?まあ、あの娘の夫が他の女の人と浮気して逃げちゃったんですよね。それでもう「おかしくなりそう」って、なんかあの薬を飲んでなんか頑張ってたんだけど、「もうこれ以上頑張りようがない」って言って、それも恨みの一つではないですかね。

~ハトさんの長女は、夫の浮気が原因で離婚。心に傷を抱えながら子育てに奮闘していました。そのストレスも重なって、家族を裏切ることに繋がったのではないかとハトさんは考えています。~

(ハトさん)子供は2人 大事大事に育ててるんですけど、なんかね、(長女は)自分の子供たちにも留学をさせて、自分が楽しかったことをさせたいと思ってるみたいなんですよね。シングルマザーでもそういう無理のあることをさせようと思ってるみたいなんです。だけど私はやめなさいって言ってるんですね。あの留学させなくても、英語ぐらいは日本で十分にね話せるようになる、どうしてそれ以上のお金を使うんですかって。それだったら、もっとやるべきことをやらせられるよって言っても聞く耳を持ちません。それにあのさっきも言いましたけど、そんなアメリカに行ってアメリカナイズして帰ってきたと思うんですね。うん、日本的情操もそんな育たなかっただろうし、私が やいやい言うと「ウザいな」ぐらいしか考えてなかったんじゃないかしら。

(美輪さん)そこいらへんがね、全部お姉さんの方の、心証に影響を与えたんでしょうね。

(ハトさん)えっと何ですか?

(美輪さん)そのお分かりにならない?

(ハトさん)うん…。

(美輪さん)だから自分にはね、何かをやってもね、あぁ、そうだったかって労ったりとか、そういうやってくれなかったというのが、ものすごい過大なマイナスの価値となって彼女の中に根付いちゃったんじゃないでしょうか。それがね、「よし、この野郎、復讐してやる」っていう気持ちになったんでしょうね。

(ハトさん)うーん…。

(美輪さん)とにかく、もうどうにもならないんだから、さっぱりと綺麗にね、忘れちゃって、なかったものという風に考えていただいた方がよろしいんじゃないでしょうかね。

(ハトさん)うーん…。

(美輪さん)何もなくなったわけじゃないですから。こうやってね、ちゃんとしたお嬢さんもいらっしゃるし。

(ハトさん)あ、そうですね。

(美輪さん)ねぇ。こういう時にこそ文化ですよ。

(ハトさん)えっ?

(美輪さん)文化。

(ハトさん)文化。

(美輪さん)スポーツ、音楽、美術、手仕事。いろいろありますよね、たくさん。こういう何かトラブルが起きたときに、忘れさせたり、建設的なものに振り替えさせる、そういう力があるのが文化なんですよ。どう思います?

(ハトさん)うーん…、そうですね。今…今のところ、あのこの人(次女)に教えたい〝織り〟の仕事があるんです。

(美輪さん)おー、楽しいでしょ。ああいう仕事。

(ハトさん)いやぁ楽しいけど、長いこと休んでたので、まぁ思い出しやらなきゃいけないんですけど。うーん…ちょっとね、あの頑張ろうと。

(美輪さん)文化っていうのは、バカになりませんよ。生きることを手助けしてくれますからね。

(ハトさん)そうですね。

(美輪さん)ね。

 

✨キレイさっぱり

忘れた方がようござんすね✨✨

 

(美輪さん)今おいくつですか?

(ハトさん)71。

(美輪さん)まだお若いんだ!

(ハトさん)アハハハ…いやぁ そんなにもう

(美輪さん)私は いくつだとお思いになる?

(ハトさん)美輪さんから比べれば…

(美輪さん)来年で90。

(ハトさん)あぁ…おめでとうございます…。

(美輪さん)そこから比べると71歳ったらまだ青春娘ですよ。

(ハトさん)うーん…じゃぁ あのパワーをもらって…。

(美輪さん)フフフ あげません。自分で調達なさい。

(ハトさん)笑笑

 

あしたを生きる あなたへ

✨文化は人を救う為にある✨✨

美輪明宏



まとめ

愛のモヤモヤ相談室10月 後編 【すれ違う母娘「お前なんか母親じゃない」】夫の死後、長女が宝石や時計を持ち去り音信不通になっているという70代女性、ハトさん。長女から身体的にもひどい暴力をふるわれ、愛情をもって育ててきたつもりなのに訳が分からないと訴える。

愛のモヤモヤ相談室10月 後編 感想 空き巣にやられた後のようだったという荒れた部屋が、なんだか長女さんの胸の内を表しているようで苦しくなった。

愛のモヤモヤ相談室10月 後編 内容 全文



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