美輪明宏 愛のモヤモヤ相談室 お便りコーナーまとめ 2023.3月・2月・1月

月イチ放送の、美輪明宏さんの「愛のモヤモヤ相談室」は、毎月最終金曜日の午後10時~、NHK Eテレで放送されています。

途中に数分の、お便りコーナーがあるのですが、そこでの美輪さんと高瀬アナのやりとりが面白いので、3ヶ月分をまとめてみました。


愛のモヤモヤ相談室 お便りコーナー

2023.03 〝祝ってもらえない誕生日〟のんたさんの長年のモヤモヤ

私は、人の誕生日を覚えるのが得意で、大切な友達の誕生日に、メールなどでおめでとうのメッセージをよく送ります。でも、私の誕生日にはほとんど誰からもメッセージが来ません。(涙)人にあげるばっかりでもらったことのない、こんな寂しい人生は悲しいと思う、私の考えが間違っているのでしょうか。小さな悩みと思われるでしょうけど、何年もずっとモヤモヤしています。

(美輪さん)間違ってます。

(高瀬アナ)間違ってますか。

(美輪さん)この世の中はね、動物も植物も、数え切れないような種類のものがありますよね。人間もそうですね。だから〝あなたと同じ人間はいませんよ〟っていう…。価値観が全部違いますから。

(高瀬アナ)そうですね…。

(美輪さん)だから、それをお分かりになっていないから、そういう不満ができる。不満を言う方が変です。

(高瀬アナ)はぁ~、見返りを求めず、違いを受け容れて、ということですね。

(美輪さん)で、忙しいんだから、面倒くさがり屋だから、この人はね、きっと。返って来ないだろうと。それでも私は書くのよっていう。

(高瀬アナ)そうですね。

(美輪さん)あなただったらどうなさるの?

(高瀬アナ)私は、あの12月26日というですね、誰からも、顧みられないような、あの寂しい時期の誕生日でして。そもそも、覚えてもらえるとも思っていませんし、祝ってもらえるなんて、えぇ、それは非常に贅沢な話だと、思って生きてきました。

(美輪さん)大正解です。

(高瀬アナ)強く、生きていこうと思います。

2023.02 〝お金が惜しい…ケチな自分、周りの人が離れていくのでは…?〟おいしいケーキが食べられますようにさんのモヤモヤ

ケチな自分に悩んでいます。旅行の計画中に、予算オーバーしそうだと分かった途端、行きたくなくなったり、大好きな歌手のCDは、中古品を買って安く済ませたり、デートで「ここは私が出すね。」と言いながら、彼が「出さなくていいよ。」と言うと、お金が惜しくて甘えてしまいます。いつかこんな自分を見透かされ、周りの人が離れていくのでは、と不安です。何か助言を頂けますと幸いです。

(美輪さん)これは何の心配も要りませんよ。節約大賛成。結構ですよ。この方、〝節約家〟という言葉をご存じないのかしらね。ケチとね節約とは違うんですよね。

節約家っていうのは、出すべきところ(は出す)という考えで、最小限に食い止めるとか。で、そういう合理的な人、これ節約家なんでしょうね。

(高瀬アナ)はい。

(美輪さん)ところがなんと今は、こんな世の中になったんですよ。あれも値上げこれも値上げ。いろんな品物が値上げになってますでしょ。だから日本人全部そう(節約)しなければ、やっていけなくなりましたからね。

(高瀬アナ)そうですね

(美輪さん)政府がほとんどもう無能でしょ?

(高瀬アナ)……。

(美輪さん)もう国会議員の人って謝るために議員になるんでしょうかね。テレビというところが、謝るためにあるもんじゃないですよね。

(高瀬アナ)そうですね。

(美輪さん)だから、近所の人でもお友達でも、話す時にはね、先手を打っておくんですよ。

(高瀬アナ)あぁ~。

(美輪さん)これはね、節約しなきゃやっていけませんよね、これが節約に通じるから美徳なんだ (と)。

(高瀬アナ)ちなみに、美輪さんは節約家でいらっしゃいますか?

(美輪さん)浪費家ですね。

2023.01 〝すべてが嫌な上司の視線がイヤ〟えりさんのモヤモヤ

会社の既婚者の上司が、私に好意を持っているようで、「自分のことをどう思っているの?何がダメなの?」と聞いてきました。はっきりと、「何とも思わないし、あなたのすべてが嫌だ。」と言いましたが、いつも見られていたり、話を聞かれていたりするようで、被害妄想かもしれませんが、気になります。芸能人の方は、いつも好奇の目に晒されている、と思いますが、人の視線を気にしないようにする、何かいい方法はないでしょうか。

(美輪さん)これは簡単ですよ。美術品と同じですよ。

(高瀬アナ)はい。

(美輪さん)だからその男の人にね、私は美術品と同じですからね、〝モナリザと呼んでちょうだい。〟〝私は生きているモナリザですよ。〟って言えばいいんですよ。

(高瀬アナ)はぁ~、鑑賞だけならね、いいのよと言うぐらいで。

(美輪さん)美術品ですからね。

(高瀬アナ)そうですね。私はあの、局の中をこう、蝶ネクタイとかつけて歩いていると、チラチラチラチラ見られますけれども、目線を合わせないようにしてます。斜め45度下を見て、歩いて。

(美輪さん)上を見なきゃ。 ♪上を向いて歩こう~♪涙がこぼれないようにって、いうんじゃなくてね、

(高瀬アナ)はい。

(美輪さん)胸を張って歩きましょう、ということよ。上を向いてばっかりだと躓きますからね。じゃぁ真っすぐ前を見て…、

(高瀬アナ)見て…(真っすぐ前を見る)

(美輪さん)胸を張って…、

(高瀬アナ)張って…(胸を張る)

(美輪さん)そうです。あぁ素敵、素敵。姿勢は、真っすぐ…、

(高瀬アナ)(姿勢を真っすぐにする)じゃあ私も、ミケランジェロのようにいきたいと思います。

(美輪さん)サインしてぇ~♡

(高瀬アナ)笑⁴  と、いうことで(笑いこらえる)投稿コーナー、でございました。ありがとうございました。

(美輪さん)どういたしまして。お役に立ちませんで。


愛のモヤモヤ相談室 お便りコーナー・感想

2023.03 祝ってもらえない誕生日。のんたさんのモヤモヤ、「間違ってます。」と、またまた美輪さんがバッサリと斬りました。

価値観は、ひとそれぞれ。みんな違いますもんね。

でもわかっちゃいるけど、ついつい見返りを求めて期待してしまう…。求めず、期待せずって、いったいどうやったらできるんでしょう??

私も言ってみたら、のんたさんと同じ部類のめんどくさい(のんたさん、ゴメンナサイ!!)タイプでした。

感謝がないとつのる不満…、てやつですよね。

私は、これをどう乗り越えたかといいますと、人間関係を3種類に分けてみるんです。大切順に、3種類に分類します。

1番は夫(妻)、彼(彼女)、親(子)、親友、

2番は、友だち、親せきなど

3番は、職場の人、近所のひとなど

こうすると、自分が期待していい人と、いけない人のアタリがつけやすいですよね。

兄弟姉妹が、1番目にくるのか、2番目なのか3番目なのかは、人によってそれぞれ違うのかもしれませんね。。

私は、といいますと、実は3番目の人たちに、1番の大切な人たちにする期待をする癖がありまして…。(めんどくさい極みですよね)

自分は、家族と思って3番目の人たちに尽くす(気持ち)なわけです。

でも、3番目の人たちには、当然1番の大切な人たちがいるわけです。

「相手にとって、自分が一番じゃない。」

私が、この単純すぎる〝事実〟をちゃんと理解できたのは、50歳を過ぎてからでした。(遅っ💧)

親に大事にされなかった、と思っている人が陥りやすい、ありがちな心の状態なんじゃないかと思います。

私は、〝他者を大切にしたい〟、という意識がすごく強くて、ずっと意識が外を向いているような感じで生きてきました。

けれど、その〝他者を大切にしたい〟という強い意識は、実は〝自分が大切にされたい〟という意識の裏返しだったんです。

〝自分が大切にされたい〟思いを抱えて(見返りを求めて)、〝他者を大切にしたい〟と思い込んでいたんです。めんどくさいこと、この上ないですよね。(涙)

でも、それに気づいてからは、〝自分の一番は、自分だ。自分を大切にするのは私自身なんだ。〟と、しっかり認識することができて、すごくスッキリしました。

ちなみに、私には30代の娘がひとりいますが、年に1~2回会うくらいで、LINEもたまにしかしません。

娘にもダンナさんがいるので、私は娘の1番からたぶんハズレていると思います。

そして、配偶者も彼もいないので、けっこうな独りモノです。

親しく感じている友だちも、向かうからみるとどうかはわかりません。

でも、そんなに孤独じゃないです。

こうして、私の書いたものを読んでくれる人たちがいて、〝なんか繋がってる感〟をちゃんと味わえるからです。

けっこう、ひとりでいられる(ようになった)ことが、自分の自信にもなっています。

私は、思っていることを書くことが好きでした。なんだかんだと、思ったままノートに書き出します。

そこから、ん?なんか矛盾してるな…とか、書いたものを自分で読んで気づくことが多々あります。

これは、書くカウンセリング【セルフ・カウンセリングⓇ】といって、決まった用紙に、決まったルールで書くやり方なのですが、

機会があれば、また別のページで書いてみたいと思います。

2023.02 ~お金が惜しい…ケチな自分、周りの人が離れていくのでは…?おいしいケーキが食べられますようにさんのモヤモヤ~

美輪さんが、節約家を絶賛されていたので、ご自分も節約を美徳とされているのかと思いきや、しれっと「浪費家ですね。」とおっしゃったので、笑ってしまいました。

2023.01 ~すべてが嫌な上司の視線がイヤ えりさんのお悩み~

「何とも思わないし、あなたのすべてが嫌だ。」とハッキリ言える、えりさんはカッコイイですね。確かに好きでもないひとから、ジロジロ見られたら気味が悪いですよね。

いろんなハラスメントがありますが、視線のハラスメント〝見るハラ〟というのもあるんですね。

いちばん良い対処法は、やっぱりノーリアクションかもしれませんね。ハラスメントをする人は、相手が嫌がる=関心を持ってくれている、と勘違いするケースがあるので、

リアクション(嫌がる反応が)かえって逆効果になってしまうことがあるかもしれません。

自分を美術品と思いつつ、相手の視線は、人に見られているとは思わずに、なにか違うモノに見られている…、というような設定にするのもよいのかもしれませんね。

どちらにしても、安心して仕事に集中させてほしいですよね!


まとめ

愛のモヤモヤ相談室 お便りコーナー まとめ
2023.03〝祝ってもらえない誕生日〟のんたさんの長年のモヤモヤ。
(美輪さん回答:)不満を言う方が変。
(感想)私もめんどくさいタイプ(のんたさん、ゴメンナサイ)

2023.02 〝お金が惜しい…ケチな自分、周りの人が離れていくのでは…?〟おいしいケーキが食べられますようにさんのモヤモヤ。
(美輪さん回答:)なんの心配も要らない。節約大賛成。ケチと節約は違う。(感想)しれっと「浪費家ですね。」は、笑った。

2023.01 〝すべてが嫌な上司の視線がイヤ〟えりさんのモヤモヤ。 (美輪さん回答:)美術品になる。サインしてぇ~♡
(感想)えりさん、カッコイイ。
美輪明宏 愛のモヤモヤ相談室 再放送は?見逃しは?次回放送いつ?

 

 

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