愛のモヤモヤ相談室5月 どうする?【自分のしたいことがわからない】時

NHKEテレで、月イチ放送されている、美輪明宏 愛のモヤモヤ相談室。

人生経験豊富な美輪明宏さんにお悩みをぶつけ、そのモヤモヤをスッキリと晴らすヒントをもらいます。


愛のモヤモヤ相談室5月 【自分のしたいことがわからない】

今回の相談者は、カナさんです。カナさんの悩みは、自分のしたいことがわからなくなったことです。
・五年ほど続けた仕事を辞めた。理由は、しんどかったから。(朝9時から22~23時まで、業務量が多い営業の仕事)

・新しい、何かを作る方向にいってみようかと考えている。

・彼氏への気持ちがはっきりしていない。
結婚の話も出ている。
まずは一緒に住んでみようかという話も出ている。
愛しているに近い感情はある。
退職したことも肯定し話し合おうと言ってくれ感謝している。

・日々の会話が、テンポが速く頻繁にかみ合わない。これをずっと続けていくのか不安。

このようなモヤモヤで、自分が何を考えているのかさえわからなくなってしまった、というのが今回の相談です。

美輪さんに、「何か、考えましたか?どういうことをやりたいのか」と聞かれたカナさん、「考えている」とは答えますが、

実際には、やってみたい仕事に関して、
・ネガティブな気持ちが出てきてしまうと答えます。
「例えばこれやってみたいけど、今からじゃ難しいんじゃないか」とか「そういう仕事の募集はあるが、そこに応募するというチャレンジはしていない。」など

美輪さんに、「してみたらどうなんでしょうね。」と問われたカナさん、「してみたら…どう…ですかね。(あまり気のない物言いで)はい。」と、答えます。

それを聞いた美輪さんは、バッサリといきます。
(美輪さん)「なるほど。あなたね、やってみなければわからない、そういう開き直りがないのね。あなたの中には。」

(カナさん)「はい、考えますね。最悪の想定を…。はい。」

(美輪さん)「どうしよう、どうしようって。」

(カナさん)「はい、そうですね。」

(美輪さん)「そして、恋人にも、そんなに燃えないわけね?」

(カナさん)「はい。(笑)」

***(中略)***

ここで、高瀬アナがアシストに入ります。

(高瀬アナ)「その…、もっと自分にピッタリな人がいるかもしれない、もっと自分にぴったりの仕事があるかもしれない、というふうに思うってことです(?)」

(カナさん)「確かに今、お伺いして、確かにそう思ってるなっていうふうに思いました。」

(高瀬アナ)「美輪さん、欲張りな方です。(笑)」


愛のモヤモヤ相談室5月 美輪さんの提言

(美輪さん)「まぁ青春時代っていうのは、そういうもんですよ。 進むもならず、引くもならず、悩んで苦しんで、それが青春ていうんですけどね。今、遅まきながら青春時代なのね、あなた。」

(カナさん)「あ…ちょっと長めの…青春を…。」

(美輪さん)「ね。」

(カナさん)「そうかもしれないです。本当に自分が何考えてるのかわからなくなってしまいまして…。」

【道に迷ってしまったカナさんに、美輪さんは、まず自分の好きなもの から思い起こしてみては?と、問いかけます。】

好きなものを思い巡らせてみたカナさん、次のようなものが浮んできました。
・小説をよく読む。
・文章を書くことは好き。
・新しい場所に行くこと。
・美味しいご飯を食べること。
・お酒も好き。

ここで美輪さんは「お酒はどれくらいの好き加減?(〝とても〟がいくつくらいか?)」と尋ねます。

(カナさん)「五つくらい。とてもとてもとてもとても好きです。」と答えます。

それを聞いた美輪さんは、「そうなんですって。」と、高瀬アナに向かって笑い、新宿の花園神社の脇にズラーッと並んだ飲み屋街の話を始めます。

(美輪さん)「そこには、ジャーナリストや物書きの人たちがよく集まって、でそこへお勤めになるとね、好きなだけお酒が飲めて、そういう文学のジャンルの人とも友達になれますよね」とアドバイスします。

(美輪さん)「行ってみたいと思いません?」と問われたカナさん、

(カナさん)「そうですね。今、お話をお伺いして、楽しそうな場所だなというふうに思いました。」と答えます。

(高瀬アナ)「…飲み屋でまずはあの…アルバイトでもやってみたらどうかっていうことですね。」

(カナさん)「あー、なるほど。」

(高瀬アナ)「なるほど」

***(中略)***

(美輪さん)「まだお若いんだから、迷って迷って頭ぶつけて、また引き返して。だからもうちょっと色々ね、こうでもない、ああでもないって。それでまあ最後になったらね、じゃあ、花園神社にでも行きましょうか(っていうようなことにでもなって)そこに大酒のみの面白い女がいるよって(いうようなことに、なるかもしれませんよ)」

(高瀬アナ)「あの…先日、ちょうど行ったので…すごく…あの美輪さんのお話が…すごく今(本当にそういう人が)いそう…と思いました。」

(カナさん)「そうですね。ちょっと怖がらずチャレンジしてみようと思います。ありがとうございます。」


愛のモヤモヤ相談室5月 感想

カナさんは、朝9時から夜10時~11時まで働く…という過重労働を5年も続けたのですね。それはしんどかったですね。(私たぶん、3日も続かない💧)

ここまで疲れ切ってしまうと、復活するのも一苦労だろうなー、と思いましたが、そこは美輪さんの人生経験豊富な斬新な提案で、一気にカナさんを元気づけてしまいました。

人は〝擦り切れてしまうこと〟に関して、割と無自覚なことが多いのではないでしょうか。

【自分のしたいことがわからない】楽しい、ワクワクする、という感覚が湧いて来ないということは、かなり危険なサインともいえるのではないかと思います。

今回は、美輪さんの意外な提案に、「面白そうかも」と、カナさんの心に灯りがともりました。

新宿花園神社の脇のズラーッと並んだ飲み屋街に行ってみたら、とアドバイスされたカナさん。

【自分のしたいことがわからない】という精神状態の時に、

こんな風に思ってもみない方向から、新しい風を吹かせてくれる人って、ほんと神様みたいな存在ですよね。

遅まきながら、ちょっと長めの青春時代。自分の可能性にかけて完全燃焼してみたい、自分らしく生きたい、そんなカナさんの思いが伝わってくるような放送回でした。


まとめ

愛のモヤモヤ相談室5月 どうする?【自分のしたいことがわからない】時 五年ほど続けた仕事を辞めてしまい、彼氏への気持ちもはっきりしていない。自分が何を考えているのかさえわからない。

美輪さんの提言:お酒のとても⁵好きなカナさんに、新宿の花園神社の脇にズラーッと並んだ飲み屋街の仕事を提案。(そこには、ジャーナリストや物書きの人たちがよく集まっているとのこと。)

感想 遅まきながら、ちょっと長めの青春時代。自分の可能性にかけて完全燃焼してみたい、自分らしく生きたい、そんなカナさんの思いが伝わってきた。

おまけ

番組冒頭、美輪さんにサプライズが…。

(高瀬アナ)「美輪さん今日、実は、まずお渡ししたいものがありまして…。ちょっとお待ちいただけますか?」

(美輪さん)「何でしょう。」

(高瀬アナ)「美輪さん!お誕生日おめでとうございます!!」

(美輪さん)「あらまぁ、なんですかこんなにたくさん。申し訳ないじゃあない。」

(高瀬アナ)「ちょっと重たいんですけれども…特にあの花の部分が重たいので…。」

(美輪さん)「すっごい…。」

(高瀬アナ)「はい!おめでとうございます!!」

(美輪さん)「ありがとうございました。5月の15日なんですよね。」

(高瀬アナ)「お誕生日が。しかも美輪さん、88歳、米寿、ですよね。」(88本の黄色いバラをプレゼント)

(美輪さん)「そうなんですよ、ねぇ。 重いですねぇ…、すごい…。わざわざ大阪と東京と行ったり来たり(されて)申し訳ないわね。」

(高瀬アナ)「いえいぇ、これは別に大阪から持ってきたわけじゃないんですけども…はい。」

(美輪さん)「ありがとうございます。(嬉しそうに微笑む)」

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